見たり読んだり、なにか発見したり。

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 久々のNHKホール(キリンジのラスト以来)、久々のハナレグミライブ。
 ファン歴の長い人も、初めて来た人も、老いも若きも、一人でもカップルでも親子でも
 誰でも楽しめるのが、永積タカシというミュージシャンの凄いところだ。

 久しぶりだったけど、やっぱり最高に気持ちよかった。
 ホールの最後列まで染み入る歌。この人の声もまた、音楽の神様からのギフトである。

 たぶん年齢制限をしていないからだろうが、
 ライブ中に乳幼児の声がよく聞こえるのも以前と同じ。バラードだろうがおかまいなく、
 いいタイミングで赤子の声が響くので、毎回笑ってしまう。

 昨年夏に出た新しいアルバムは、正直、聴き込むというほどでもなかったが、
 本人の言うとおり、
 「CDでは表しきれないものをライブで表現したい。
 お客さんに生で聴いてもらって初めてアルバムが完成する」ということがよくわかった。
 今日のライブのあとでCDを聴きなおすと、確かに景色がちがってみえる。

 泰行さんが作曲した「無印良人」、ライブ映えする!
 アンコールの「おあいこ」(野田洋次郎作詞・作曲)は、曲自体も凄みがあるが、
 息をするのも忘れてしまうくらい、熱量に圧倒された。
 ずるい、ずるい、ずるいという歌詞が、魂の叫び(というか呪詛)に聞こえてくるのだった。
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2016.03.06 / Top↑
 似たようなテーマ&シチュエーションの「ゼロ・グラビティ」とは、
 また全然違ったアプローチだったが、とても楽しめた。
 2時間半もあるのに、ぜんぜん飽きないし、中だるみもしない。
 脚本の良さや演出、マット・デイモンが上手いってこともあると思うが。

 この映画の印象について、長嶋有さんが「淡々」と言っていた。
 火星にひとり残された主人公は、意識を取り戻した直後から、
 自力で腹に刺さったボルトを抜き、
 水を作り、ジャガイモを育て、生き抜くための知恵を総動員して日々を暮らす。
 淡々、淡々。1日、そしてまた1日。
 彼の相棒はクルーが残した80年代のディスコミュージック(ドナ・サマーとか)で、
 その能天気な音楽にうんざりする姿など、ユーモアも忘れない。

 笑わすでも泣かすでもなく、極力ドラマティックな要素を排して
 サバイバル生活を描いているのが、かえって心に残る。
 もちろん、彼を帰還させるために心を砕く人々の描写が挟まれているからこそ、
 淡々とした日常と好対照をなすわけだが。

 それにしても、ハリウッドの役者の宇宙遊泳の芝居は観てて楽しい。
 彼らのスタイルや身のこなしが美しいこともあるけれど、
 イメージ的に、日本人の役者にはこの動きが似合わないという先入観がある。

 もうひとつ。
 人類はまだ火星への有人飛行を叶えていないわけだが、
 映画の中でもすでにいろいろな廃棄物があって、まだ見ぬ未来の環境破壊に思いをはせる。
 コロニーや乗り物類、各種通信機器など回収しないことを前提で送りこんでいるのなら
 宇宙ゴミは増える一方だろう。まさに、「プラネテス」の世界だ。
2016.02.26 / Top↑
 大人気のアニメ「おそ松さん」を知ったのが、不覚にも今年に入ってから。
 腐女子でなくても普通に面白いと思うが、
 声優の掛け合いにハマっている時点で、私も腐女子、いや貴腐人か。

 で、その六つ子のうち、
 幻の第1話でツッコミ役を一身に引き受けていたチョロ松こと神谷浩史が、
 あの草壁を演じるの? という怖いもの見たさで行ってきた「同級生」。

 この原作が激賞されていた当時、私の評価はさほど高くなかった。
 ナゼと言われれても困るが、漫画を楽しむにもスキルが必要なので、たぶんその頃は
 中村明日美子の「引き算の美学」を楽しむ技量が足りなかったんだと思う。

 それから6年。映画を見たら、思いのほか良いじゃないか。
 男が男に恋をする、という点を除けば、ふつうにキラキラ眩しい青春物語だけれど、
 原作の線のやわらかさ、台詞にない行間の感情の揺れとか、アニメにもよく生かされている。

 神谷さんも佐条役の野島健児さんも、私のイメージする声とは全然違ったが、
 ふとした瞬間、耳に飛び込んでくる草壁の声の艶に驚いたりして、
 「おコメが立つがごとく、声が立ってる!」。そこは素直に、声優すげえと思った。

 草壁と佐条のその先。そして、今回はあて馬ですらない原センの未来(とその彼氏)。
 原作はその先があるので、帰ってきてから久しぶりに読み返した。
 映画の後をたどって、得した気分だった。
  
2016.02.24 / Top↑
 砂岡事務所プロデュース、浅田次郎原作(未読)の舞台化。
 劇団ひまわりにゆかりのある人たちが多数出演しているようだ。

 この劇場は初めてだが、こぢんまりしてなかなかいい感じ。
 日曜マチネ、かつ子役が出ているので、
 場内はおじいちゃんおばあちゃんとおぼしき人や、小学生のお友達も多い。
 隣の男の子が椅子をゆするらしくガタガタ揺れるので、地震!? と焦ったが、
 彼も頑張って最後まで観てました。
 
 それなりの大人数を上手に使い、1時間45分とコンパクトにまとめている。
 テンポがよく面白いシーンもあり。
 
 話の核になるのは、主人公の「母恋し」のルーツ探しだと思うが、
 個人的には、その部分があまり伝わってこない気がした。
 
2016.01.24 / Top↑
 実に、人生初の劇団四季! 
 今回お誘いを受けて、四季が全国ツアーをやっていることを初めて知る。
 
 「コーラスライン」はマイケル・ダグラス主演の映画(1985年)を見ているが、
 四季版を見て、映画が舞台にかなり忠実に作られていることがわかった。
 映画ではまったく意識しなかったダンサーの年齢、
 1950~60年代生まれという設定に驚いてしまったのは、
 映画版から30年たった今、彼らの苦悩の中身に「時の流れ」を感じたせい。

 将来がどうなるかわからないという不安は、いつの時代にも共通する。
 ただ、同性愛にせよ容姿コンプレックスにせよ、
 バックダンサーたちの悩みに100%共感できるかと言われれば、
 今の時代は、観客によって受け取り方が全然ちがう気がする。
 
 そもそも、ショービズ界で生きるための手段がオーディション一択だった頃と違い、
 21世紀はSNS発信で無名の若者が一夜にしてチャンスを摑みうる時代だから。
 初演1975年のこの物語は、「ウエストサイド物語」同様の古典なのだ。
 そう思ったら、いろんなことが腑に落ちた。ちなみに「レント」初演は96年。

 四季の役者は踊りが上手い。芝居は、ちょっと大仰な感じかな。
 おおむね楽しめたが、個人的には少し退屈だなと思うシーンもあった。
 
2016.01.12 / Top↑
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