見たり読んだり、なにか発見したり。

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 砂岡事務所プロデュース、浅田次郎原作(未読)の舞台化。
 劇団ひまわりにゆかりのある人たちが多数出演しているようだ。

 この劇場は初めてだが、こぢんまりしてなかなかいい感じ。
 日曜マチネ、かつ子役が出ているので、
 場内はおじいちゃんおばあちゃんとおぼしき人や、小学生のお友達も多い。
 隣の男の子が椅子をゆするらしくガタガタ揺れるので、地震!? と焦ったが、
 彼も頑張って最後まで観てました。
 
 それなりの大人数を上手に使い、1時間45分とコンパクトにまとめている。
 テンポがよく面白いシーンもあり。
 
 話の核になるのは、主人公の「母恋し」のルーツ探しだと思うが、
 個人的には、その部分があまり伝わってこない気がした。
 
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2016.01.24 / Top↑
 実に、人生初の劇団四季! 
 今回お誘いを受けて、四季が全国ツアーをやっていることを初めて知る。
 
 「コーラスライン」はマイケル・ダグラス主演の映画(1985年)を見ているが、
 四季版を見て、映画が舞台にかなり忠実に作られていることがわかった。
 映画ではまったく意識しなかったダンサーの年齢、
 1950~60年代生まれという設定に驚いてしまったのは、
 映画版から30年たった今、彼らの苦悩の中身に「時の流れ」を感じたせい。

 将来がどうなるかわからないという不安は、いつの時代にも共通する。
 ただ、同性愛にせよ容姿コンプレックスにせよ、
 バックダンサーたちの悩みに100%共感できるかと言われれば、
 今の時代は、観客によって受け取り方が全然ちがう気がする。
 
 そもそも、ショービズ界で生きるための手段がオーディション一択だった頃と違い、
 21世紀はSNS発信で無名の若者が一夜にしてチャンスを摑みうる時代だから。
 初演1975年のこの物語は、「ウエストサイド物語」同様の古典なのだ。
 そう思ったら、いろんなことが腑に落ちた。ちなみに「レント」初演は96年。

 四季の役者は踊りが上手い。芝居は、ちょっと大仰な感じかな。
 おおむね楽しめたが、個人的には少し退屈だなと思うシーンもあった。
 
2016.01.12 / Top↑
 「ワンピース歌舞伎」に続き、“魔法のような”舞台演出で知られるカナダ出身の
 ロベール・ルパージュ作品を観てきた。
 正直、中2日で舞台鑑賞はもったいないと思ったけれども、
 今年は夏休みがなかったので、その代わりとばかりに芝居やライブに散財している。

 舞台中央に大きな直方体(箱)があり、そこがステージになっている。
 箱は360度回転するので、役者は斜めになったり、身体が支えられないほど傾けば
 ベットが出てきて寝ている設定に変わったり。箱は映像を映すスクリーンでもあるので
 映像と箱の向きの変化で、それこそくるくると鮮やかに場面が変わる。

 ワイヤーで吊られた役者の背後に星空が広がれば、広大な宇宙空間。、
 箱に付いている開閉自在の扉は、ある時はホテルの部屋のドア、
 ある時はレコーディングスタジオの入り口に。
 魔法のような舞台演出という意味が、よーくわかった。堪能した。

 登場人物は2人のみ。マイルス・デイヴィス役のWellesley Robertson Ⅲは
 台詞がなく、肉体そのものが雄弁だった。外国人の身体はやはり迫力が違う。
 そして、主人公・俳優ロベールを演じたMarc Labrèche。この人、すごく上手い。
 2人が絡むシーンはほとんどなく、ストーリー進行に関してはほぼひとり芝居だが、
 台詞回しによどみはなく、めまぐるしい場面転換も難なくこなす。
 何度も再演されている作品らしいので、舞台としての完成度はもちろん、
 役者のパフォーマンスも練り上げられてきたのだろう。

 とても面白かった。舞台人が観たらすごく刺激を受けそうな演出だと思う。
 歌舞伎の技術とはちがうベクトルながら、「こんなこともできるんだ!」という驚きを
 観客に与える点で、両者は共通しているかもしれない。
2015.10.13 / Top↑
 「ワンピース」なのに、会場にあまり若い人がいないのが新鮮だ。
 リアル読者であろう小中高生にいたっては、ほぼ見当たらず。
 原作ファンらしき20代くらいの女性はいるものの、平均年齢は60代くらいか?
 
 原作のほうは正直、ドレスローザ編以降、挫折しかかってますが、
 今回は魚人島~女ヶ島~インペルダウン~頂上戦争が題材です。
 「ハイキュー!!」とちがって何度も読み返さないから
 忘れている内容も多いものの、
 まったく知らずに観るよりは、5割増しで楽しめたと思う。
 
 スーパー歌舞伎は20年くらい前に、先代猿之助の舞台を観たことがある。
 「ヤマトタケル」だったかな。
 馬(の張子)に猿之助がまたがって空を飛ぶのを、口を開けて眺めていた。
 宙乗りは江戸時代からあったらしいが、昔はむろん人力だから
 大ホールの天井付近をスイスイ飛び回る演出を猿之助が始めたことは、
 まさに「スーパー」歌舞伎にふさわしい技術革新だったんだと思う。

 新時代のスーパー歌舞伎はさらにパワーアップして、
 サーフボードに乗った猿之助ルフィが会場狭しと飛び回る宙乗りや、
 尋常じゃない水量のなかで立ち回りをするボン・クレーと赤犬の熱演、
 軽々とバック転をこなす黒子(?)軍団の群舞のような戦闘シーンなど、
 とにかく、観客を楽しませる演出がたくさん。年甲斐もなくキャッキャしてしまった。
 右近の白ひげ、猿弥のジンベエを始め、
 配役も原作のイメージに近くて違和感がないし、衣装の豪華さも申し分がない。

 この意外なまでの相性のよさは、「ワンピースで歌舞伎」というアイデアを思いついた制作側の
 勝利だと思う。脚本・演出の横内謙介(と市川猿之助)、いい仕事をしました。

 三役をこなす猿之助も頑張ったけど、今回のMVPはボン・クレーを演じた巳之助だろう。
 ボンちゃんというキャラを知らない人が見ても、彼の演技には圧倒されると思う。
 台詞回しはカンペキ、おかまちゃんの悲哀を漂わせつつも、立ち回りになればキッレキレ。
 歌舞伎役者の本領を存分に発揮する。
 赤犬の嘉島典俊もカッコよく、この二人の戦いはいつまでも見ていたいくらい。

 個人的には、浅野和之のイワちゃんが見られて眼福でした。
 網タイツにハイヒール姿で得意のパントマイムに励む60歳。素晴らしい!
 

 
2015.10.09 / Top↑
 戦後70年にふさわしい内容の舞台。
 若い人たちを中心に、まさに熱演だった。

 戦争なんて二度とするべきではないし、もしそんな局面になったら
 どんなことをしても阻止する使命があるだろう。
 とりわけ加害者としても被害者としても、どっぷり当事者だった日本人は。

 ただ、それとは別に、70年前の若者の頭の中がほとんど平成のそれにみえることに
 違和感が……。
 登場人物のほとんどが、「愛する人のため戦争には行きたくない」と主張し、
 残される女たちは「国のためって何なのよ」と泣き叫ぶ。

 それが普通に言える世の中だったら、
 歴史は変わっていたんじゃないかと思ってしまった。
 そう思うことに罪悪感もあったりして、いろいろ複雑な気持ちになる芝居だった。
2015.08.16 / Top↑
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