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 夏休み企画ということで、人生初のブロードウェイミュージカルに行ってきた。
 1996年初演の大ヒット作「RENT」。今回は、オリジナルキャストを擁する最強カンパニーによる公演とのこと。

 90年代N.Yを舞台にしたマイノリティの若者の群像劇で、彼らの中にはドラッグ中毒や同性愛者、HIV陽性者もいる。夢はあるが、家賃(Rent)は払えず暖房もないほど暮らし向きは貧しい。1年の間に起きるさまざまな出来事――恋人たちの気持ちがすれ違ったり、仲間をエイズで失ったり、夢と現実のギャップに打ちのめされたり――に直面しながら、彼らは最後まで希望を捨てず、この世界で生きぬく決意を新たにするのだった。
 ざっくりまとめると、そんな内容。
 
 伝統的なミュージカルの手法とMTV世代のロックの融合を目指したとあって、舞台上にはバンドが鎮座し、ギター色の強いナンバーが揃う。世界中に熱狂的なRENTファンがいるそうで、冒頭主演のひとりであるアンソニー・ラップが登場した瞬間、場内に歓声と拍手が沸き起こった。こういうところも、ロックのライブに近いと思う。

 出演者は20人。たとえば「コーラスライン」のように踊りのウエイトは高くないものの、ミュージカル俳優の集まりだけあって、身のこなしはさすがに軽やかだ。緩急とりまぜた魅力的なナンバーでエピソードをつなげ、どんなシーンでも圧倒的な声量と歌のうまさに舌をまく。

 体も声も、とにかくでかい。
 最後列でも肉眼で楽しめる、
  コストパフォーマンスの高い舞台


 とりわけHIV陽性のミュージシャン、ロジャーを演じたアダム・パスカルは、遠目に見ても筋骨隆々で、筋肉に見合ったとんでもないボリュームの声を出す。あまりに歌がうますぎて、とても明日をも知れぬ命に怯えている人物には見えないが、もちろんそんなことは鑑賞の妨げになりません。
 なんの予備知識もなく観たが、思いのほかノリノリで楽しめた。理屈抜きで面白いものは面白い、と思わせるのがプロの仕事なのだろう。

 個人的には終わり方が唐突な気がして、「それはどうよ?」と思ったが、私の隣のお姉さんはハンカチを握り締めて泣いている。会場内からもすすり泣きの声が……。初心者は動揺をかくせないのでした。
 RENTの奥は深いです。
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2009.08.13 / Top↑
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