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 折しも今日は、英国ウィリアム王子&キャサリン妃の結婚式。
 「英国王のスピーチ」が今年度アカデミー主要3部門をとったことも、ロイヤルウエディングに
 多少花を添えたのでは。英国王室はよくも悪くもつねに世界から注目されているが、
 映画やドラマになるだけのエピソードに事欠かないのが、ある意味すごい。
 そして、ウソホント入り交じり(?)あれこれ描かれることを許す王室の側も太っ腹だ。

 舞台は、第二次世界大戦が始まるすこし前。
 現エリザベス女王の父ヨーク侯がジョージ6世として即位する1936年までの数年間、
 悩みつづけていた吃音を克服すべく奮闘する姿と、それを導いたオーストラリア出身の
 言語聴覚士ローグとのあいだに信頼と友情が芽生えていくさまが描かれる。
 
 嫌みでも何でもなく、アカデミー作品賞のお手本というべき話で、それは
 ・コンプレックスの強い人間が困難に立ち向かう姿
 ・それを献身的に支える家族
 ・身分や立場の違いを超えて互いに尊敬し合う友情(もちろんそこに至るまで紆余曲折がある)
 という3大テーマに加え、クライマックスの「英国王のスピーチ」(即位の挨拶)が
 “スピーチの内容”と“吃音を克服した国王”という二重の意味で感動を誘う点。
 史実が基なだけに、つくりものめいた駆け引きなしに話に没頭できた。
 
 前項で書いた多田富雄さんの障害とヨーク侯の吃音はまったく別物だが、
 「言葉でコミュニケーションを図りたい」「スムーズに話したい」ということに
 対する思いの強さは共通のものがあると思う。

 思うように話せないことに苛立つヨーク侯はしょっちゅう癇癪を起こすが、
 そのイライラを体全部を伊使って表すコリン・ファースの演技がすばらしかった。
 映画の中ではいいところのなかったエドワード8世(王冠を賭けた恋の当事者)を
 演じたのはガイ・ピアース。この人は作品ごとに激しく印象が違って、そこがたまらん。

 それにしても、ヨーク侯の妻エリザベス(ヘレナ・ボナム・カーター)が
 吃音治療に苦心する夫のために、ローグの評判を聞いてひとりでいきなり彼を訪ねる
 行動力には驚いた。彼我の違いと言ってしまえばそれまでだが、
 こういうシーンでは、王室の話であることを忘れそうになる。
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2011.04.29 / Top↑
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