見たり読んだり、なにか発見したり。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 オレノ手ハ、ドコダ。
 1996年の初演でも、カタコトの日本語でそう言っていた。

 私が初めて観たフィリップ・ジャンティ・カンパニー公演がこれだった。
 (初めて知ったのはNHKの舞台中継の「漂流」。あの時の衝撃ときたら!)
 箱に入った全裸の赤ん坊同士のやり取りなどのユニークなイリュージョンと
 歌もセリフも交えた比較的ストーリー性の高い内容で、
 夢のように楽しく、
 その夢から覚めた後に、ふっと寂しさをおぼえるような切なさを併せ持つ。

 パルコの先行予約でチケットを取ったら、
 前回に引き続き、今回も最前列で観られた。

 で、真ん前で観ていたがゆえに、「あれ、全裸!?」と驚いた場面。
 ナイロンテープがはためく大海原で、裸の男女たちが微笑むシーンだ。
 それはもう幸福そうで、
 見たことはないけれど「極楽浄土」を連想した。
 演出として大いに効果的だと思ったが、正面切って裸というのは
 日本の舞台ではわりと珍しいんじゃないか。
 
 演者の肉体のリアルさ、舞台効果の素晴らしさ、 
 夢とうつつの間を行き来するような美しさ。
 人間にしか創れない舞台の中でも、フィリップ・ジャンティの紡ぎだす世界は、
 天国にいちばん近い場所という気がする。

 叶うものなら、ぜひここの舞台にパフォーマーとして参加してみたい。
 今生で無理なら、来世でもいい。その前に、来世があればだけど。
 
スポンサーサイト
2013.05.29 / Top↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。