見たり読んだり、なにか発見したり。

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 別役実の芝居を久しぶりに観た。この、台詞の多さ、難解さ、救いのなさは
 まさに別役ワールド。赤い月(アカイツキ)のモチーフもあり。
 見る人によって解釈はいろいろだと思うが、一回見たくらいでは頭に入ってこないので
 別役作品は、見るより演じるほうが楽しいと個人的には思う。(笑)

 暗かろうが重かろうが、面白いかといわれれば面白いと答える。
 でも、感想の書きにくい舞台ではある。1962年の作品だそうだが、
 当時はまだ、演劇が世相を映す鏡といわれていた時代だったのだろう。
 この作品は、別役戯曲独特のユーモアで悲劇の中にも笑いがあったが、
 今の時代をまともに描こうとしたら、笑いの欠片もなさそうで恐ろしい……。
 
 大杉漣さんは大熱演。妻役の神野三鈴さんは、何作か見てるけどやっぱり巧かった。
 声が独特なので、天然キャラがよくはまるのだが
 そういう人がだんだん正気を失っていくさまが、真に迫る。
 (こういう演技を見ると、演じるほうが楽しいと思う)
 セットはなく、舞台を覆い尽くす洋服の山がいかにも異様。
 通常の上手下手への出はけだけでなく、消えるべき役者は服の中に倒れ込む。
 そうすると彼らは「居なくなる」。演出家の人、よく考えたなあ。

 しかし何より驚いたのは、全18ステージのうち
 13回がマチネ公演だったこと。平日含む7割がマチネということは、
 観客は年配者(または自由業=業界の人)ばかりと読んで
 主催者側が日程を組んでいるということ。
 つまり、若い人は来ない前提になっている!

 ちなみに私は祝日のマチネに行った。昼のほうが楽だし。(笑)

 多くの公演で学生割引などもしているようだが、
 若者の芝居離れを食い止めるための根本的な対策が必要なのでは。
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2013.07.16 / Top↑
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