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 最近はストレートプレイより、身体表現を重視した舞台に惹かれるのだが、
 去年は私が愛してやまないフィリップ・ジャンティ・カンパニー
 そして、春琴が何と言っても素晴らしかった。

 20年以上前、パントマイムの研究所で体験レッスンを受けた時は
 どうも自分に合った表現法のように思えなかったし(やはり何だか気恥ずかしい)、
 同じくモダンダンスのワークショップに参加した際も、
 自己解放の挑戦が、何か別の苦行みたいになってしまい(笑)
 カラダで「意味のあること」を表現するのは至難の業、という結論に至る。

 今、この年齢になってみると、若いころにもっともっと
 身体表現で恥をかいておけばよかったという気もする。

 踊りは今も習っているが、それらは「型」のあるもの。
 どう踊るかを決めるのは自分でなく、型に忠実に踊ることが基本だ。
 基礎の大切さという点ではバレエもパントマイムも同じかもしれないが、
 型の先にある自己表現がより演劇的な気がする。
 それを言うなら、日舞だって大衆演劇と切り離せないけどね。
 
 で、今回の「ある女の家」。もともと期待度は高かったが、とても面白かった。

 以前、首藤康之さんのドキュメンタリーを観た時、
 出演作「空白におちた男」の一場面があって、すごく印象に残っていた。
 それが小野寺修二さん主宰のカンパニーデラシネラの作品だった。
 小野寺さんはマイム出身で、最近は舞台の振付も担当しているらしい。
 
 セットは雑然とした「家」と、1台のワゴン車と、家の形をした可動式の骨組み。
 家そのものがテーマになっているが、ほとんど台詞がないので
 ストーリーを追うというよりは、一つ一つのエピソードを一緒に旅する感じ。

 出演者は5人。ダンサーとマイマーもいるが、役者の2人が加わることで
 作品に奥行きが生まれている。とくに浅野和之さんの身体のキレときたら!
 この2月で還暦と知って、二度びっくりだ。鍛えている人には、年齢なんて無意味だろうけど。
 公式プロフに「特技パントマイム」とあるのだが、
 その昔、三谷幸喜のドラマ「HR」でも、変な踊りを無茶ぶりされていたっけ。
 台詞の助けを借りず、動きだけで笑いが取れるなんて並大抵の力じゃない。

 5人が寝たり起きたり、あっちに行きこっちに戻りといった
 複雑なフォーメーション。こういうのが本当に好き。見ててゾクゾクする。
 フィリップ・ジャンティとも共通した、夢の世界にいざなわれる高揚感がある。
 
 体力的には大変だっただろうと思うが、創り手の達成感も高そうなステージだった。
 次も見たいな~とか、浅野さんLOVEとか思いながら気分よく帰ってきた。
 挟まっていたチラシに、小野寺さんが金沢でやる舞台の出演者募集を兼ねた
 ワークショップを行うとあり、まあ羨ましいと思ったことよ。
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2014.01.27 / Top↑
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