見たり読んだり、なにか発見したり。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 キリンジの「エイリアンズ」を最初に聴いたころ
 どういうわけか、人類最後の日のことを歌っているのだと思った。
 誰もいなくなって、世界にはキミとボクの二人きり。

 踊ろうよ さぁダーリン ラストダンスを

 という歌詞に世紀末のイメージを重ねたのかもしれないが、
 北村想の代表作「寿歌(ほぎうた)」を観てそれを思い出した。

 震災と原発事故を体験した今、というまさにその理由で選ばれた芝居が
 「ザ・シェルター」(1983年)と「寿歌」(1979年)。
 前者は核シェルター実験に参加する家族の物語、
 後者は核戦争後の関西で誤作動によるミサイルが飛び交うなか、
 2人の旅芸人と謎の男が芸を披露しながら旅する話だ。
 
 テーマ(というか設定)は重いかもしれないが、芝居は2本とも軽やかで笑える。
 とくに「寿歌」は世界の終わりにキミとボクのふたりだけ、というイメージが
 むくむく湧き上がってきて、もうそうとしか見えなかった。
 謎の男ヤスオ(=耶蘇)も実は幻で。
 生き続けることが希望、といわんばかりにラストで大見得を切る旅芸人の上に
 大量の雪が舞い落ちる。放射能が混じった雪でも、それは希望なのだ。
 
 実は、加藤健一事務所の芝居を観るのは初めてで
 日下由美さんが高校の先輩という縁で誘われたのだった。
 華やかさとたおやかさを持った女優さんで、
 楽屋にごあいさつに伺ったら、なんて小柄で華奢で美しいこと!
 空気をやわらかく変えるオーラのようなものを感じた。
 私も小劇場経験者だが、こういうオーラはプロだけのものと思い知る。当たり前だが。

 カトケンはさすがに巧く、存在だけで舞台がもつ。
 役者の良し悪しはふつう何をするかで決まると思うが、彼のレベルになると
 いるだけで舞台を支配(悪い意味じゃなくて)できてしまう。
 小松さんは滑舌はイマイチだが、体の動きが軟体動物みたいに独特。
 前に他の芝居で見たときも、面白い動きで印象に残った気がする。
 占部房子さん、2本とも無垢そのものの役(「シェルター」では小学生)だが
 とくに「寿歌」の旅芸人はよかった。
 キョウコはん(役名)ならきっと生き抜いていくと思わせる逞しさがあった。
スポンサーサイト
2012.03.05 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://kaukau1192.blog115.fc2.com/tb.php/100-d85f2ccb
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。