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 ここ10年くらいに観た芝居のうちで、もっとも刺激的な舞台だった。
 フィリップ・ジャンティ好き、舞踊好きの人間としては当然ともいえるが、
 谷崎の小説を翻案するのでなく、そのまんま舞台にのせちゃう手腕がすごい。
 テクストを芝居に落とし込み、役者の肉体に語らせ、音と陰翳を重視した演出で
 その耽美な世界観を提示したのが英国人っていうのがまた、驚異的。
 
 演出のサイモン・マクバーニーは「あらゆる演劇は身体的(フィジカル)」だという。
 そうなんだろうと思う。思うが、それをどう提示するかは演出家によって違うし
 演者の技量によっても、当然変わってくる。

 今回の舞台は、まさに肉体のチームワークだと思った。
 誰がどうというのでなく、歯車がスムーズに回るように、
 役者の肉体は滑らかに動く。この上もなく贅沢な時間が流れる。

 これ以上ないほど暗い照明。
 約束事と形式美――小道具である畳と棒と水の使い方。
 本條秀太郎の三味線と、人形と、立石涼子の語り。
 黒子として人形を遣う深津絵里の凛とした佇まい。

 あと10回見ても飽きない、と思うほど素晴らしかったが、
 再演も今回で終わりとのこと。
 いかにももったいないが、最後の舞台が観られただけでもよかった。
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2013.08.04 / Top↑
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