見たり読んだり、なにか発見したり。

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 相変わらず巧いぜ、コーエン兄弟。
 ボブ・ディランも影響を受けたという伝説のフォークシンガーをモデルに、
 人生のままならなさを描いているわけだが、けっこう悲惨な状況にもかかわらず
 観ている側がさほど落ち込まずに済むのは、猫の絡ませ方が巧いのと
 この映画の主役が間違いなく、音楽だからだと思う。

 帰り道ふと、これはルーウィン・デイヴィスの無間地獄(!)の話だと思ったのだが、 
 なぜタイトルが、「インサイド」なのかと考えたとき、
 うまくいかない毎日に失望しながら、最終的にはやっぱり歌しかないというループが、
 彼の中で延々と繰り返されているからじゃないか。
 冒頭とラストシーンの符合が、そのことを表しているように思った。

 巷では「アナと雪の女王」が大ヒットしていて、先日、葬式帰りの家族連れと
 バスを待っていたら、そこの5歳くらいの娘が「♪ありの~ままの~」と絶唱し始めたのに
 驚いた。喪服とアナ雪のミスマッチ。これがブームというやつなのか。

 「インサイド~」の中でも、ルーウィンの歌を聴いたプロデューサーが
 「金の匂いがしないな」と言うシーンがある。
 ショービズの世界は、言うまでもなく金の匂いで動いているわけだが、
 そこに興味のない聴衆が一定数いることも、また事実で。

 とはいえ、アナ雪同様、音楽が主役で去年カンヌでパルムドールを取った作品にしては
 公開館が少ない……という現実もある。
 あと、猫の扱いが巧いと言ったけれども、彼がユリシーズじゃないほうの猫を見捨てたのは
 いただけない。ルーウィンにいまいち同情できないのは、多分そのシーンのせいだ。
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2014.06.04 / Top↑
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