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 去年まで「フィリップ・ジャンティ・カンパニー」と言っていたのに、
 今回の公演から、なぜか語順がひっくりかえった。
 くどいほど書いているような気がするが、私はこのカンパニーの大ファンなので
 2年続けて見られるなんて、夢のよう。
 
 出演者がノルウェーの演劇学校の卒業生ということで、これまでになく
 演劇的なアプローチが強かったと思う。フィリップ・ジャンティいわく、
 役者のポテンシャルが高く、彼らにインスパイアされた部分が大きかったそうだ。
 結果的に、いつもより視覚的な仕掛けを控えめにしても、
 彼らのパフォーマンスを重視する構成になったのではないかと。

 オープニング、猿のマスク姿で登場した女性の口から美しい歌声が流れ
 そのミスマッチにぎょっとする(そして可笑しい)。そこからずっと、
 夢をテーマにした「なんかヘン」で「不可思議な」世界が、場面を替えて展開していく。
 役者たちは等身大の人形とダンスしたり、椅子と格闘したり、大きな雪だるまの中に
 入って飛び跳ねたり、歌の掛け合いをしたりと、1時間半大奮闘。

 この日は公演後にトークショーがあり、登壇した出演者が
 「いわゆる台本は渡されなかった」と言っていた。
 フィリップ・ジャンティはつねに即興から作品を創り上げるので、
 役者の身体表現が、舞台の印象を決定づけることは間違いない。

 個人的には、布の波間を軽々とたゆたう人たちとか、バラバラ落ちてくる落下傘とか、
 箱の中に押し込まれた赤ん坊とか、ああいう視覚的な「仕掛け」がものすごく好きなので
 役者の技量うんぬんではなく、今回はビックリ感が少なかったのは否めない。
 もちろん「普通の芝居」ではないのだけど、「普通の芝居」っぽい感じも
 あるためか、ビックリの少なさと相まって私の隣の男性はあからさまに飽きていた。
 彼らの舞台では珍しいことだ。

 歌を多用したのも今回の特徴。しかも上手いし、みんな声がきれい。
 自分も合唱をやっているので、
 肉体表現のなかに声のアンサンブルが入ってくるのは、ちょっとゾクゾクした。
 セリフを語る声ではなく、楽器としての声もいいものだ。
 風景の一部になって、舞台を風のごとく吹き抜けてゆく。
 
 11月には初のDVD「動かぬ旅人」が発売されるそう。これは、迷わず買いでしょう。
 
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2014.10.22 / Top↑
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