見たり読んだり、なにか発見したり。

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 思い起こせば、長らく小劇場系の劇団公演に行っていない。
 それだけプロデュース公演が増えたということかもしれないが、
 雑誌の仕事をしていると劇評を目にする機会は多いので、
 評判の高い「イキウメ」は一度見ておきかった劇団のひとつ。
 この名前、人によっては「生き埋め」を連想するらしいが、
 私はなんの疑いもなく「生き梅」だと思ってた。
 考えてみれば、生きた梅って当たり前だけども。

 素舞台に箱のみのシンプルな装置、出番のない役者は上手下手のベンチに座って
 次の出番を待つというこの手法、最近、別の芝居でも観た。
 わりと普遍的な演出なのか。

 話は、長いものに巻かれて生きてきた男(汎一=パンイチ)のもとに、「友達」と称する道化が現れ、
 彼の出生から社会人として出世するまでを、道化とともに追体験していく展開。
 両親やら部活の仲間やら会社の上司や同僚とのかかわりのなかで、
 次第に自分が何を守っているのか見失っていく汎一(=パンツ1丁)の姿は、
 多くの人が共感する痛々しさに満ちている。それでも最終的に彼は自分を取り戻し、
 観ている側も心に満ちるものがあって、なかなかに味わい深いラストだった。

 道化は狂言回しなのかと思ったが、パンイチの世界で当事者として活躍するので、
 この人はもう一人のパンイチだったというのが私の解釈ですが、さてどうだろう。

 前田司郎の小説は読んだことはないが、戯曲は思いのほか正統派の印象。
 世の中が右向け右なら、疑ったり考えたりすることをやめてしまう世の中に対して
 それでいいのか、ということを問う内容でもあったと思う。
 ちょうど総選挙の日、投票を済ませたあと観劇したので、なおさらそれを感じた。

 
 劇団のよさに役者の統一性(似たような匂いがある)があると思うが、
 イキウメの役者たちはものすごく肉体訓練をやっている身体だった((筋トレではなく)。
 若いうちはとくに、役者は身体で語ってナンボという姿勢はイイネ。

 役のせいもあると思うが、安田順平さんが八嶋智人に見えて仕方なかった。
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2014.12.15 / Top↑
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