見たり読んだり、なにか発見したり。

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 今年お初の映画は、森下裕美のコミックが原作。小粒ながらしみじみいい気分になる作品で、街並みのリアルさと現実離れしたキャラクターがうまく混じり合っていた。最近はマンガを映像化した作品が花盛りだが、これはかなり成功したのではないか。

 この映画のいいところは、各人のどうしようもなさを描きながらも、全肯定するおおらかさだ。おかん(松坂慶子)が誰の子かわからない子を妊娠しようが、子供たちの父親が全員違おうが、おっさん(岸部一徳)の正体が誰だろうが、年上の彼女の父親役になろうと決心するフケ顔の長男の恋の行方が大変そうだろうが、女の子になりたいと願う三男の未来がイバラ道だろうが、とりあえずみんな肯定。「ハムレット」を読んで、自分の出生について悩んでしまったヤンキー次男が、悩んだ果てに問題の多い家族を見届ける包容力を身につけ、生まれた赤ん坊を抱き、「誰の子でも、元気ならええんや」という殺し文句をつぶやく。

 登場人物の内面描写にも事実関係にもこだわらず、みなどこかフワフワしたキャラクターなのに、物語として不安定な感じがしないのは、大阪ロケを徹底しているからだろう。ゴミゴミしてエネルギッシュな街並みが、マンガ的な登場人物の足元を支え、しっかり呼吸をさせている。てっきり時代設定は昭和だと思っていたが、三男の学芸会のシーンで「平成19年度」と書かれていて、ものすごく驚いた。
 最先端の町でありながらレトロでもある、おそるべし大阪。

 この映画を見てなんとなく、「悩みはまず受け止めること。否定はしない」というカウンセリングの基本を思い出しました。
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2009.01.31 / Top↑
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