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 グラント・ヘスロヴ監督、2009年アメリカ映画。

 「豪華4大スター競演!」のキャッチのわりに、ひっそり公開中のコメディ。
 この邦題は千原ジュニアの命名だそうです。なかなかいいよね(覚えにくいけど)。

 まわりの観客はほとんど笑っていない気配だったので、
 あまり一人で大笑いするのもどうかと思ったが、私はすごく可笑しかった。
 とくに「超能力」を持つ元軍人リンを大真面目に演じるJ・クルーニーと
 記者として彼についてイラクに赴き、次々ひどい目に遭うE・マクレガーの珍道中が!

 2003年のイラク戦争からさかのぼり、語り手であるリンが記者ボブに
 80年代に設立された米軍特殊部隊の活動について明かす形で話は進むが、
 この特殊部隊の存在は実話がベースになっている。
 米軍はかつて「超能力を駆使する部隊」を実際に構想し、
 念動力、透視能力、予知能力などを戦術に生かすことを追究していたというのだ。

 実話だからこそ、「そんなバカなことが現実に?」というツッコミどころ満載……
 ではあるのだが、見終わってみると、なんだか妙に感動してしまった。
 リンたち特殊部隊(映画では「新地球軍」)が追いかけた理想と、それに懸けた本気に。
 彼らの理想は「ラブ&ピース」、バカバカしいようにみえる訓練に明け暮れたのも、
 この世から戦争をなくすため、超能力が役立つと信じたからだ。

 結局、新地球軍計画は挫折し、一番優れた超能力者だったリンは軍を離れたが、
 軍を統率していたJ・ブリッジス(ビル・ジャンゴ)への思慕は消えることはなかった。
 そして2003年、リンはビルに呼ばれているという啓示を受けて、戦地イラクに出向く。
 ボブとともに踏んだり蹴ったりの二人旅をへてたどり着いたのは、
 イラク戦争を機に再構想された、米軍の新しい「超能力部隊」の司令部。

 そこで待っていたのは、任を解かれたのちアル中になってしまったというボブと、
 かつての新地球軍メンバーで、リンの能力に嫉妬して軍の解体を画策した
 張本人ラリー(K・スペイシー)、
 つまりここで4大スターがそろい踏み、というわけです。
 みんな芝居がうまいし、私がこの人たちの熱心なファンでもあるので、
 その的確な演技は、パズルのピースが面白いようにハマっていく爽快感と
 この顔ぶれを観られただけで寿命が延びる! という幸福感がありました。
 賛否両論あるかもしれないけど、K・スペイシーの“やり過ぎ”芝居も
 個人的に大好き。もちろん、彼が眼だけで芝居できる人だからこそ。

 実話ベースなので、ハッピーエンドとはいかない結末だけれど、
 (大体、アメリカにとってのイラク戦争じたい総括できてないわけで)
 後味は悪くなかった。リンとビルが選んだ道も、それはそれで理解できるし。
 奇しくも今年は、J・クルーニーとJ・ブリッジス主演のヒューマンドラマを観ましたが、
 「ああ、面白かった。よかったな」とふつうに思ったのは、
 この作品が一番だったかもしれない。
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2010.08.31 / Top↑
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