見たり読んだり、なにか発見したり。

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 祝・完結!

 「娚(おとこ)の一生」のヒットで、ただいま“遅れてきたブーム”真っ只中、
 絶好調・西炯子が放つ、ボーイズ弓道物語が終わった。

 細部にいたるまで職人芸が堪能できるこのシリーズは、
 イケてない男子たちが成長していく青春物としても、
 弓道の世界を描いたスポーツ物としても秀逸で、笑い&じんわりした感動が味わえる。
 とりわけ、開開(ひらひら)高校弓道部の面々が顔見世興行のごとく出てくる1巻は、 
 妄想キング・宝代をはじめ、「かっこ悪いことの面白さ」が満載なので、
 電車の中などで読む際は気をつけたほうがいいと思います。

 私はずっと健一のファンで、彼の茫洋として懐深い(ぼんやりとも言う)たたずまいに
 やられていたのだが、じつはうっすらと
 彼は「与える男」(byユニコーン。古っ)という気がしていた。

 そして最終巻。そうですか、そういう結末になりましたか。
 健一はやはり「与える男」だった。
 彼が癒やしを与えたのは、親のネグレクトというトラウマを抱える
 金色の髪と青い瞳の青年レオケン。 
 正直、この展開は予想していなかったが、
 男に恋する男の話でも、あくまでボーイズライフであってボーイズラブではない。
 安易にBLにはしませんよ、という心意気かどうかはわからないけれど、
 その着地の鮮やかさに、現在の西さんの力量をみました。

 最近の西さんは、昔よりお目目ぱっちりでふわふわした絵柄だが、
 読む人間を油断させそうな、そんなふわふわした中に、
 吹いてくる風や空気感、人と人の「間合い」が匂いたつようだ。
 そして、優しさの裏側にある毒気も。
 今回既刊を読み返してあらためて気づいたが、
 西炯子のマンガは手書き文字が非常に多い。
 しかも、いちいちきれいにレタリングされているので
 (彼女が美術教師だったことも関係するのかも。中学時代、美術の授業で
 ポスターを作り「地球を守ろう」とかの明朝体をさんざん書かされたことがある)
 インパクトも強烈。
 このちまちまと細かい作業で埋め尽くされた画面に「職人芸」を感じる。

 蛇足ながら、自他ともに認めるオヤジ好きな私ですが
 (ケーブルテレビに「オヤジチャンネル」があれば、迷わず加入します)、
 西作品においては、「娚の一生」の海江田より健一のほうが好き。
 物語としても「ひらひらひゅ~ん」のほうが好みだな。
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2010.10.11 / Top↑
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