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 小田さんのアリーナライブがあるので休みを取ったこの日、思い立って午前中に新宿へ。
 26日で上映終了だし、水曜レディースデーだし、なによりこの作品は長らく
 「幻の映画」と呼ばれていたレアものだったから。

 この映画がいまだDVD化されないのは、音楽の権利関係がらみと聞いたこともあるが、
 真偽はともかく、最初から最後までカントリーソングだらけの音楽劇だった。
 ロバート・アルトマン監督お得意の群像劇で、1975年の作品(監督50歳のとき)。

 登場人物が多いうえに懇切丁寧な説明も皆無なので、人物関係を把握するだけでも
 骨が折れる。40年近く経った今では、出演者もほとんどなじみのない俳優ばかり。
 私の後ろに座っていたオジサンが、最初からずっと高いびきで寝こけていたように
 万人におすすめの映画とは言いがたいが、ただ、この雑多でタフなエネルギーと
 どこか突き放したような人間観察の眼が、アルトマン映画の醍醐味だと思う。
 好きな人はハマる。で、私も好きです。
 
 私のタラ頭ではストーリーの把握が心もとないので、パンフの力を借りると、
 舞台はアメリカで最も保守的な町といわれ、カントリー&ウエスタンの聖地ナッシュビル。
 映画は「オープンリー」という有名なナッシュビルのフェスティバル期間中の数日間、
 これに関わる24名の老若男女を描いている。また、政治への問題意識や人種差別、
 お祭り化した選挙キャンペーン等を通して、当時のアメリカ社会の意識もみえてくる。

 という話です。群像劇に石をぶち込むように、ラスト近くには事件も起きる。
 登場人物はみなそれぞれ個性的で、各人がてんでばらばらにわが道を行く姿は
 社会の縮図そのもの。個々の人生にハッピーエンドやバッドエンドはあるかもしれないが、
 この先も続いていく社会というドラマには、どちらの“エンド”も用意されていない。
 
 実は忘れていたが、私がこの映画を見たかった理由があった。
 キース・キャラダインが美声を披露しているという情報で、これ見たい!と思ったのだ。
 40年前のキースは実に男前で、歌手役の彼が切々と歌う“I am Easy”もよかった!
 その歌声で貞淑な人妻が見事に落とされるのだが、リリー・トムリンのその時の表情が
 恍惚とは真逆の阿呆顔で(演出だろうけど)、何だか妙に感動してしまった。

 2時間40分、おなかいっぱい胸いっぱい。
 これを機にDVD化されるのかわからないが、映画館で見られてよかった。
 
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2011.08.25 / Top↑
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