見たり読んだり、なにか発見したり。

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 正月休み最終日。映画に行こうと思い立ったが、正月公開作には見たいものがない。
 ポチポチ検索し、この作品が渋谷に回ってきていたのを知る。ラッキーだった。

 67歳までサラリーマンを勤め上げ、退職した矢先に末期胃がんを宣告された砂田知昭氏。
 氏の三女・砂田麻美監督は、みずからカメラを回して父と家族の最後の日々を記録する。
 オープニングが砂田氏の葬儀なので、観客は最初から否応なく
 「この話の主人公は、もうこの世にいないのだ」という現実を突きつけられる。
 ひとりの人間が亡くなるまでの記録、それはずしりと重い。

 でも、この映画の魅力はひとえに、全編を貫く明るさとユーモア。
 砂田氏のやわらかな物腰、現実を毅然と受け止める姿勢、それを支えるご本人と
 家族の明るさにものすごく救われた。ハンカチ必携の映画だが、誤解を恐れずいえば
 笑える場面もたくさんあるチャーミングなドキュメンタリーだと思う。

 死に向かう人は「その日」をどう迎えるのか、そのための「段取り」は何か。
 そして家族は、死に向かう人をどう送り出せるのかという問いに
 ひとつの素晴らしい答え(もちろんそれが絶対ではないが)を示してくれる。
 大事な誰かを亡くした人にも、また、これからこの経験をする人にも
 ある救いのかたちを提示している気がした。

 実際には、逝く側にも送る側にも葛藤・不安・悲しみ・後悔は満載だろうが、
 生まれるのも死ぬのも、人生で一度きりの経験。
 わからなくてあたりまえだろう。どんな立派な人でも、死に方は選べない。

 でも少なくとも自分は、「死ぬ自分」を意識してこの先を生きていきたい。
 人生は退屈するほど長いか、死にきれないほど短いか。それも自分次第。
 エンディングノートを作って死に備えられるという点では、
 がん(等の病気)で余命がわかる最後も、悪くないかもしれない。


 
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2012.01.05 / Top↑
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